levo_lifeの日記

レヴォーグとドライブについて語るブログ

【VN5 Levorg】アライメント調整したら直進安定性が大幅に向上

■概要

我が家のVN5レヴォーグの直進安定性向上を狙い、アライメント測定・調整を行なってきましたので、その経緯やお店の印象などをまとめてみます。

VNレヴォーグに乗られていてアライメント調整に関心のある方、直進安定性に不満を持たれている方の参考になれば幸いです。

■何となく真っ直ぐ走ってない気がする

我が家のレヴォーグ、先日EGR圧力センサーを自腹で再交換したおかげでエンジンの調子は絶好調になったのですが、もう一つ微妙な不満が残っていました。そう、直進安定性です。真っ直ぐ走らない、というほどではないのですが微妙な不安定感をずっと感じていました。

よく分かるのが近所のバイパスを走っている時。延々と真っ直ぐな片側2車線の道路なのですが、走っていると微妙にハンドルの修正が必要になるのです。手を軽く添える程度に走っているとわずかに左側に寄ってくるので、それを修正しようとしてほんのわずか、1-2mm程度右側にハンドルを切ると、今度は右側にどんどん寄っていってしまうので再度左に切って、とそんなことを延々繰り返す必要があってとてもストレスに感じていました。

クルマってこんなもんなのかなーと考えたりもしましたが、リコール作業などでマイ・カーを預けて代車(大抵はXV,たまにレヴォーグ)を借りたときに同じ道路を走ってみると、代車のほうが真っ直ぐ走るので「あれ、やっぱりうちのレヴォーグはなにかおかしいぞ」と思っていたわけです。

■そういえば足回りを結構変更してました

本来であればそう思った時にすぐにアライメントを疑ってしかるべきだったのですが、実は購入当初にいろいろと不具合があってディーラーにしばらく預けていた際に、ディーラーでアライメント調整に出してもらっていた経緯があり「アライメントは調整済み」という意識があってなかなかアライメントを疑うという発想が出てきませんでした。

でも良く考えてみると、購入当初にアライメント調整してもらった後に各種STIパフォーマンスパーツを購入・装着していたので、アライメントが狂ってしまっていても不思議はなかったのですね。我が家のレヴォーグはシュアなハンドリングを求めて前後ドロースティフナー、フレキシブル・タワーバー、さらにラテラルリンク・セットも装備しています。これだけボディを引き締めるパーツを取り付けているのですから、アライメントにも影響があって当然ですね。

特にラテラルリンクはサスペンションの足回りの構成要素の一つですから、本来は交換後にアライメント調整をするべきだったのをすっかり失念してたのですが、たまたま会社の同僚とクルマ談義をしていたときにアライメントの話になり「そういえばアライメント取り直してなかったな」と思い出したわけです。

■初コクピット

アライメントの測定・調整はアライメント・テスターを保有している専門店でないとできないので、どこでもできるわけではありません。以前ディーラーで調整してもらったときは、ディーラーからタイヤ館に再委託されてました。ググってみても自宅から行けそうな範囲だとタイヤ館かコクピットくらいしかなさそうです。どちらが良いのかあまり分からなかったのですが、個人的な感覚でいうとタイヤ館はより一般人向け、コクピットはちょっと玄人向けで敷居が高い印象を持っていました。アライメント調整なんてそんなにしょっちゅう行うものではないでしょうし、費用もそれなり(だいたい2万円前後)にするので今回は思い切ってコクピットにお願いしてみようと、自宅から10kmほどの場所にあるコクピットさんに予約相談の電話をかけてみました。

面倒臭そうな応対されたら嫌だなーと若干心配しつつ電話したのですが、電話の第一声は思った以上にフレンドリーで、土曜日の午前に電話したのにも関わらず運良く当日の午後に診てもらえることになりました。

指定された時間にお店に行くと、お店というよりショップという感じで、予約なしではビビって逃げ帰ってしまうところでしたが、屋外で作業をされていた店員の方(後で確認したところ多分社長)がすぐに気づいて声をかけてくれたので、安心して入ることができました。

■アライメント測定・調整

アライメント調整を行う場合、まず最初に測定を行って基準値に対するズレを確認し、その結果に応じて必要な箇所の調整を行なっていく流れとなります。我が家のレヴォーグの結果はというと、フロントのトー(前輪の向き)が左が-1.8mm、右が-0.8mmとなっていてどちらもトー・アウトになっていました。つまり車輪がハンドルを真っ直ぐの状態でも左右とも少し外側を向いている、人間で言うとガニ股状態になっている状態で、トータルの直進位置も-0.03度でわずかに左寄りでした。これでは直進安定性が良くないわけです。左に切ったら左、右に切ったら右に流れていってしまう傾向もガニ股状態ならありえるように思えます。

後輪はトー・インではあるものの左右で数値がずれていたのでフロント、リアともにトーの調整をしてもらうことになりました。調整後は前輪、後輪とも左右きっちり同じ値になり、直進位置も0度に補正されました。

キャンバーやキャスターも若干ずれていましたが、基準値内に収まっており左右の差も小さいので今回は見送ることにしました(そもそもキャスター角はレヴォーグでは調整不可とのこと)。

実は価格を一切聞かずに進めてもらっていて、3万円くらいかなーと思っていたのですが、最後に請求書を出していただいたところ測定+調整(前後のトー調整)で税込18,000円を切っており、思っていたより安価で驚きました。これならタイヤ館にお願いするより安いのではないかと思います。ネットで調べると1万円台前半でやってくれるお店もあるようなので激安というわけではないですが、しっかり時間をかけて測定し、調整・試走まで含めてこの価格であれば、個人的には十分リーズナブルだと思います。

■調整後のフィーリング

コクピットからの帰路、早速いつものまっすぐなバイパスを走ってみます。すると明らかに以前より直進性が増しているのが分かります。そもそもハンドルを握らず軽く触れているだけでもかなりの距離をそのまま走っていけるほどに直進性が良くなっています。路面の轍でも以前は少しハンドルが取られてバタバタした挙動になりやすかったのが、ハンドルが取られにくくなっていますし、少し強めのブレーキングでノーズダイブさせたときの落ち着きも向上しています。エンジンが復調したことと合わせて「うーむ、これは素晴らしい」と一人クルマの中でにやけてしまうほど快適になりました。

■まとめ

・何となくクルマの直進性が悪く感じられ、代車と比較してもハンドルの微修正が多かった

・地元のコクピットさんにアライメント調整を依頼してみた

・アライメント計測したところ、フロントの両輪がトー・アウト状態(クルマを上から見た時に前輪がやや外側をむいたガニ股状態のこと)だった。本来はややトー・イン(車輪がやや内側を向いている状態)が理想的な状態。

・(私が行った)コクピットさんはフレンドリーで安心感があり、価格もリーズナブルだった

・アライメント調整の結果、直進性や挙動の安定感が大幅に向上した

 

うちのレヴォーグの場合足回りのパーツを交換していたこともありますが、かなりアライメントが狂った状態でした。しかし、今回のを調整を経て完全にレヴォーグが「整った」と思える状態まで仕上がってきました。いまはもう運転が楽しくて仕方がありません。

足回りの部品をほんのちょっと調整するだけで、何か新しい部品を装着するわけでもないので、アライメント調整に2万円前後ものお金をかけることに懐疑的な方もいらっしゃるかもしれません。しかし、逆に2万円でこれほど効果のあるチューニングも他にはなかなかありません。(あ、安価で効果の高いチューニングが一つだけあります。導電性アルミテープによる除電です。どこかで詳細に書くかもしれませんが、ご関心ある方はひとまず1つ前の記事「【VN5 Levorg】EGR圧力センサリコール後の絶不調から復活までの道のり」の中で触れているのでご参照ください。)

アライメント調整は人間で例えるなら整体もしくはカイロプラクティックのようなもので、人体の骨格バランスを整えるのと同じようにクルマの走行バランスを整えてくれます。

アライメント調整ですっきり爽快な走りを手に入れませんか。